既に購入してくださっているお客様にはもう説明不要かもしれませんが、山﨑農園の飼育環境が他と比べてどのようにこだわっているのか?という点を少しずつご紹介します。
ケージ飼いではなく、広々のびのび『平飼い』です。ケージ飼いの鶏は狭い場所で身動きも取れません。人間に例えてみればわかりますが、そりゃ病気にもなりますよ。だから一般の養鶏場ではワクチンを何度も打ったり抗生物質を投与します。
ワクチン注射や抗生物質は投与しません。業者さんが生まれたての雛(初生雛)に一度だけワクチンを打ちますが、鶏舎に迎い入れて廃鶏に出すまで一切の薬品は使いません。部屋の中を走り回ったり、土浴びをしたり、ストレスが極めて少ないため、病気の心配はほとんどありません。このお陰かわかりませんが、例えばアトピーの方でも「山崎さんのたまごなら食べられる」というお客さんが多数いらっしゃいます。嗅覚の鋭いワンコにも好評で、多くの愛犬家にも喜ばれています。※個人の感想です。アトピーの症状が一切出ないという保証はありません。
遺伝子組み換えの餌を一切使いません。独自の方法で発酵した配合飼料を与えています。一般の飼料として使われる輸入のトウモロコシは使わず、当園では国産のお米をメインに、魚粉やカキガラ・米糠・煮干し・なまり節等をブレンドし、発酵させています。鶏の腸内は元気に保たれます。
生まれたての雛から育てています。生まれてから数か月間を業者に委託して育ててもらう方法が極めて効率よく採卵に繋げられます。経営者からすれば適度に育った鶏を仕入れた方が育雛の手間が省けますから、当然ラクなわけです。雛が卵を生むようになるまでおよそ5か月~6か月なので、その期間は文字通り何も生み出さないいわゆる投資のようなものです。ですが、上に書いた通り飼育中に何度もワクチンなんかの注射を打ちます。餌も遺伝子組み換えなどの安いものだろうと想像がつきます。そういう理由で当園では業者に委託せず、雛から育てています。養鶏が副業ではなく専業だからこそ出来得る事です。
一口に平飼いと言ってもそれぞれの養鶏場によって飼い方はだいぶ違う場合が多く、例えば産卵直前まで業者に育てられた鶏を導入する例は非常に多いです。メリットは、育雛の手間が省けますし、導入直後からすぐに卵を生んでくれる、すなわち即戦力です。そうして育てられた鶏はどんな餌や薬を与えられて育ったのか?容易に想像できます。
少し前の話ですが、餌を自家配で与えている鶏舎で遺伝子組み換えのトウモロコシを混ぜている業者がありました。表向きは使用せずという表示でしたので、完全にお客さんに対する裏切りですね。正直にやっている方がバカバカしく思えたりもしますが、真面目にやる事で卵の味に反映されるようです。ここがブレてしまったら山﨑農園の卵の価値は無くなってしまいます。